ぽじぼじboyの株式投資ブログ

日本の個別株のみで戦うサラリーマンの記録帳

2391プラネット(保有株)

設立経緯が特徴的な会社です。

会社のHPや、大株主を見てもらえれば分かりますが、日用品・化粧品業界のメーカー8社(ライオンをはじめ、ユニ・チャーム資生堂、サンスター、ジョンソン、現エステー、現日本製紙クレシア牛乳石鹸共進社)と、インテックが共同出資をして発足しました。

この会社はEDIで稼いでいますが、

「システムは共同で、競争は店頭で」というスローガンです。

この『株主と客が同じである』ということが、この会社の大きなポイントになります。

2022年4月からの東証再編において、プラネットはスタンダード市場の上場維持基準について、流通株式比率の基準を満たしていません。

これは結局のところ設立経緯に原因があるわけですが、基準を満たすために今年の3月と6月に立会外分売を行っています。

この分売がホルダーにはなかなか辛い。というのも、元々出来高が少なく、その少ない出来高に対して分売枚数が大量であり、そしてそのことで分売自体の人気がなかったためです。そしてあまりに淡々と分売を繰り返すだけで、他にこれといったIRもないことから、株価は下値を切り下げていく一方です。

元々、この会社に投資をしたのは、

①最近緩やかになってきたものの、売上高を伸ばし続けており、それにあわせて僅かながらも増配をし続けていること

②経済的な堀(参入障壁)が非常に強固であること(スイッチングコストが高いというか、スイッチという概念がそもそも存在するのか?というレベル)

③全国の消費者購買データを扱うTrue Data(4416)との協同による成長可能性

以上3点が理由です。

②の深い経済的な堀を形成できているのは、法人大株主が顧客であることによるものが大きいですが、この法人大株主がいることによって流通株式比率が足りない…というジレンマを抱えることになってしまいました。

①・③の理由により、私としてはそれなりのロットを保有し続けていたため、2回の分売による株価下落を甘んじて受け入れました。結果、長期口座のPFで大きく含み損を抱えているのはプラネットのみになっていました。

しかし、2回の分売を経てもなお会社側から何のアナウンスもなく、個人株主に対して非常に不親切に感じたこと、そして「あと数回は分売をするのか…」、「またあの下落を受け止めるのか…」という恐怖にも似た思いから、先日一旦全売却して損出しを行った後、翌日に100株だけ改めて購入しました。

ここまで読んで、「いやいや、分売の前に手放しておけよ…」、という声が聞こえてきそうです。実際そのとおりであり、何も反論できません苦笑

貴重な7月決算銘柄ですし、現在の株価に対する配当利回りも約3.5%と悪くはありません。

財務も堅牢であり、今後の成長可能性も多分に秘めているように思います。

ポートフォリオに入れておいても良さそうに見えるかもしれません。

ただし、今から投資を検討されている皆さんは、分売がもうなされないだろうことが明らかになってからの購入でも遅くありません。私と同じ轍を踏まないでくださいね。

購入価格:1,230円(再購入後)